2020年3月14日(土)に開催予定だった第107回「市川五行歌会」については新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大対策のニュースを受け中止することになりました。
第106回「市川五行歌会」
日時;2019年12月14日(土)14:00~17:00
開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム
題詠「金」、自由詠
<一席>
金輪際という
際
真底の底
未だ識らず
見たし 一歳
<二席>
劣等感
見栄
金欠
の三拍子に
足がもつれている 漂彦龍
わたしとは誰か
索めずとも
あってあるもの
想起せよ
内なる宇宙 一歳
深海に棲む
金目鯛
大きな目の網膜の後ろ
タペタム層が
キラリと反射する 中澤京華
<三席>
冬の夜空に
煌めく音符
星たちが奏でる
聞こえる 酒井里子
<出席者>一歳、彩葉、うみやま、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、
中澤京華、漂彦龍
※次回は2020年3月14日(土)に開催予定。題詠「緑」、自由詠。
開催場所と時間は来月以降お知らせします。
第105回「市川五行歌会」
日時;2019年9月14日(土)14:00~17:00
開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム
題詠「恋」、自由詠
<一席>
火が付いたように
鳴く蝉
真夜中の太陽
月下に
薄羽根を捨てる 彩葉
杭を
打つ
大地に一本
杭を
立てる 一歳
<二席>
不忍池の辺りで
忍ぶ恋
眺めているのは
月ばかり
蓮の花は知らぬふり 佐々木斐都
さみしい女は
芋焼酎の
氷 カロン に
心 コロン と
あの恋鳴る かずみ
<三席>
ことば巧みな
ひとの足指には
巻き爪
厚爪
わだかまる 田川宏朗
<出席者>一歳、彩葉、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華
※次回は2019年12月14日(土)に開催予定。題詠「金」、自由詠。
開催場所と時間は来月以降お知らせします。
第104回「市川五行歌会」
日時;2019年6月8日(土)13:30~16:00 開催場所;船橋市勤労市民会議室
題詠「空気」、自由詠
<一席>
空気を震わす
ハーモニカ
若葉の薄皮で
青臭い
夏へのチューニング 彩葉
娘との距離感
狭まる
二〇年分圧縮していた
愛という空気を
少しづつ膨らませて かずみ
<二席>
巣の運営は
働きバチの意思によるという
自然淘汰の先に
”民主制”が
みえてくるとは 平井千尋
見えているのは
氷山の一角
見えない深みへ
想像力を膨らませ
視野を広げる 中澤京華
<三席>
人間は
景色でも
友達でも
「懐かしさ」を
貯め込んでいる かずみ
心配ごとが
どっと押し寄せ
張り詰めていく空気
ぐっと受け止め
奔走する 中澤京華
<出席者>彩葉、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、平井千尋、中澤京華
※次回は2019年9月14日(土)に開催予定。題詠「恋」、自由詠。
開催場所と時間は来月以降お知らせします。