市川五行歌会

房総文学の発祥の地、市川市で2008年春に発会しました。

第103回「市川五行歌会」

日時;2019年3月9日(土)13:30~16:00 開催場所;船橋市勤労市民会議室

題詠「綴る」、自由詠

 

<一席>

ひと呼吸ずつ        

命が綴られ

解けてゆく

私が消える

ゼロの遺伝子        彩葉

 

<二席>

刀に            

逢う

吸うほどの

刀に逢う          一歳

 

<三席>

優雅なる残酷        

蓑虫の衣を

剥ぎ取って

七色紙片を

纏わせる          酒井里子

 

冬衣せっせと        

綴れ刺せ

ツヅレサセコオロギが鳴く

どこかで

遠い母の声         佐々木斐都

 

一字一字          

綴ることで

画かれる

自画像

常に未完の          一歳

 

<出席者>一歳、彩葉、かずみ、京華、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、漂彦龍

 

※次回は2019年6月8日(土)に開催予定。題詠「空気」、自由詠。

開催場所と時間は決まり次第、お知らせします。