市川五行歌会

房総文学の発祥の地、市川市で2008年春に発会しました。

第124回「市川五行歌会」ご案内

日時;2024年12月21日(土)14:30~16:30 (14:00過ぎより入室可能)

開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム

  (※ ザ タワーズ イースト3階 出張所を通り抜けた奥の周辺)

題詠「嘘」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2024年12月14日(土)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第123回「市川五行歌会」

日時;2024年9月21日(土)14:30~16:30 

開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム

題詠「伝」、自由詠

 

<一席>

梨を送りました

光を失った

あなたに

秋を

伝えたくて            るい

 

伝言板

人は皆

この惑星(ほし)の間借り人

無断で壁を

築かないで壊さないで  佐々木斐都

 

おばあの口笛が

消えた日

同じ唇に

語り継ぐ

残響               彩葉

 

<二席>

ドアセンサーの無反応に

存在の

危うさを知る

気配を

どこかに落としてきたらしい 佐々木斐都

 

爆弾積んで

人々の暮らす地に落とすとは

美しい地球をみるために

作られたのではないのか

ドローンを兵器にするな     かずみ

 

<三席>

風に逆らう

カモメの勇姿が

胸に響く朝

白波に向かい

珈琲を飲む         山野さくら

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

伝わらない言葉は

爆発してしまえ

地の底に

闇の中に

二度と生まれ出ぬように    山野さくら

 

伝わる

オリンピアの涙

人間らしく戦った

金・銀・銅の

ストーリー             彩葉

 

急いで

走り書きした

置き手紙

真意が

伝わりますように         中澤京華

 

遠く離れて

見える景色は違っても

果てしない空のもと

同じ時代を

懸命に生きている         中澤京華

 

いわさきちひろ

熱心に習った

藤原行成

その美しい仮名は

日本人の宝            酒井里子

 

柿の木に告ぐ

実は

もうつけないんですか

大好きなのは知っているでしょ

愛はとどかないのね         るい                

 

玄関に ミミズ

キャッ 紙で包む

エエッ キンピラゴボウ

アハハ おもしろすぎ

あのね と誰かに伝えたい     かずみ

 

<欠席歌>

風の神からの伝言——

鳥たちの歌

巨樹の歌

花花と草たちの

歌を聴け               一歳

 

此の事は

有に非ず

無に非ず

有無にも非ず

即今目前の用(ゆう)

念(おも)わんと擬(ほっ)すれば即ち差(たが)う  

                  一歳

 

さわやかな風のように

やさしい雨のように

言の葉にのせて

あたたかくうれしい

想いを伝えたい          うみやま

 

バス通りの和菓子処が

ひっそり

店をたたみ

デリバリーの

ピザ屋がオープン          田川宏朗     

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、中澤京華、山野さくら、るい、

一歳、うみやま、田川宏朗

※次回は2024年12月21日(土)に開催予定。題詠「嘘」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。

 

第123回「市川五行歌会」ご案内

日時;2024年9月21日(土)14:30~16:30 (14:00過ぎより入室可能)

開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム

  (※ ザ タワーズ イースト3階 出張所を通り抜けた奥の周辺)

題詠「伝」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2024年9月14日(土)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第122回「市川五行歌会」

日時;2024年6月1日(土)13:00~16:30

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室D

JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』

題詠「巡」、自由詠

 

<一席>

巡りあった意味を

悟れば

人生は

いつも前向き

スッキリと深い空       山野さくら

 

裏路地にできた

居酒屋

入口に鎮座する

子豚も笑う

宵の入口           彩葉

 

<二席>

「ええ〜っ!」と

言われる

歳になり

「ええ〜っ」と

言ってみる          かずみ

 

<三席>

言葉は

巡り巡って

わたしの中に

今居るのは亡母

やがて娘に          かずみ

 

まったく

事が進まない時

ちっとも

心が弾まない時

誰かに優しくする        るい

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

白い紫陽花の花の蕾が

巡る季節を

告げる

六月は

父母(ちちはは)の命日      るい

 

新緑の緑に

春紅葉(もみじ)

先端の赤が

時空を

四季に包み込む        山野さくら

 

大堀川沿いで

泳ぐ

白鳥の親子

車窓から眺める

心湧き立つ瞬間         中澤京華

 

心と

向き合い

思い巡らせ

歩んできた

詩歌の道            中澤京華

 

<欠席歌>

めぐりめぐって

くるくると

空も星も

また出会って

ごきげんよう〜         うみやま

 

ジオラマの夜を

巡り続ける

寝台列車

橙の

灯をとぼし           佐々木斐都

 

ぐるりを

修繕ネットに囲われて

鳥籠の住人と

小鳥の

あべこべワールド        佐々木斐都

 

教壇に立ちたい

今に繋がった

教育実習の思い出

机間巡視も

楽しかった          酒井里子

 

巡りくる

おなじ場面を

初舞台のように

あたふた

進歩しないね 人間は     田川宏朗     

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、中澤京華、山野さくら、るい、

うみやま、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、

※次回は2024年9月21日に開催予定。題詠「伝」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。

 

第122回「市川五行歌会」ご案内

日時;2024年6月1日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室D

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「巡」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2024年5月25日(土)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第121回「市川五行歌会」

日時;2024年3月2日(土)13:00~16:30

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室C

JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』

題詠「温」、自由詠

 

<一席>

次々と

ラインに

文字があふれて

急ぐ返信に

心がこぼれた          るい

 

<二席>

酒の温みは

男の慕情

広い背中に

恋した

女の記憶           彩葉

 

車窓から眺める

夕焼けの

カクテル色を

傾けて

数分の酔い         彩葉

 

無数の

奇跡で生まれた

この星に

温暖化など知らん顔の

王様ばかりが今     佐々木斐都

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

青く透き通った

ハブラシ

その軽さを

かざして

今日に向かう       佐々木斐都

 

たいへん、

たいへん、

温(あった)かくなってる

咲かなくっちゃ!

アタシたち        田川宏朗

 

やっと五十肩

こき使って

すまなかったね

こき使うぞ

これからも         田川宏朗

 

心の棘を

ひっこ抜く

その穴に

とろとろの

茶碗蒸し流す        かずみ

 

娘との温度差

埋まることないか

時代の流れ

大人になった私と老いた私

お互いの愛を感じつつ    かずみ

 

身をすべり込ませて

足先の痛みに

温もりが

届いても

ささくれている        るい

 

柔らかな雨に濡れ

花枝びっしり

雨雫浮かべて

梅の花

移りゆく光陰        中澤京華

 

冷え切った

心もからだも

温かさを求めるから

あたたかな場所

見つかりますように      中澤京華

 

<欠席歌>

あなた 愛しています

愛してくれますか

殺してもいいですか

殺されてくれますか

ヒロシマ モナムール       一歳

 

本阿弥光悦

温かな筆蹟

顔真卿

臨書で

習ったか           酒井里子

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華、るい、一歳

※次回は2024年6月1日(土)に開催予定。題詠「巡」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。

 

 

第121回「市川五行歌会」ご案内

日時;2024年3月2日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室C

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「温」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2024年2月24日(土)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。