市川五行歌会

房総文学の発祥の地、市川市で2008年春に発会しました。

第129回「市川五行歌会」

日時;2026年3月28日(土)13:30~16:30

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』

題詠「さりげない」、自由詠

<一席>

君の記憶

追って

はらり、

春風にめくられ

舞う桜花          彩葉

 

<二席>

迷い込んだ路地裏で

たったひとり

世界からはぐれたような

寂しさに

出会う          佐々木斐都

 

人間界では

騒々しくも

自然界は

さりげなく

春           田川宏朗

 

<三席>

長い長い冬が

また、酷暑の夏を

連れて来るのかと

逆らえない

摂理          るい

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

人には人の数だけ

痛みや悲しみがある

なんて

どうすればそんな

高みから言えたのか私よ 神島宏子

 

花摘みの

菜の花十本

ベランダに生ける

道行く人にも

春のお裾分け     山野さくら

 

転居の寂しさ極まるころ

「元気?」

娘から

さりげなさすぎる

安否確認メールが届く  神島宏子

 

あなたの

さりげない

言葉の暴力が

わたしを

えぐる           るい

 

目が合うと

笑顔に

ピースサインをそえて、

優しさがあふれちゃって

ありがとう         彩葉

 

ザ 昭和のひと

さりげない

愛し方

今頃

きづく          かずみ

 

そゆこと!

さらっと然りげ無く

それでいて

全てを包括する

一言          佐々木斐都

 

 

相手の立場に

立って

考える

難しいことほど

誠意を尽くそう      中澤京華

 

売れない夫のチケット

ステージの妻が

押し売りですッ

笑いをとる

アートスト夫婦      田川宏朗

 

硝子花器に

細工はできぬ

さりげなく

支え合わせて

全力の美を見せる     山野さくら

 

亡き母、私、娘、孫

九月に生まれる孫の赤ちゃん

五人の女の赤い糸の絆

薄れかけの生き甲斐が

彩り豊かに         かずみ

 

ここが

わかりにくいと

さりげなく

伝えられ

核心をつかれる      中澤京華

 

<欠席歌>

にまっとなった

思わぬ瞬間

よじれた襟に

そ〜うっと指いく

さりげなさ        うみやま

 

蝋梅ぽっと散り

花染めうす黄色

いたずら だあれ

チチチチュチュチュ

お茶目な小鳥       うみやま

 

日常で一番

さりげない

果物は

苺かな

レモンかしら       酒井里子

 

わたしも

わたしなりに

がんばっているのだ

と、

涙をぽろり         中澤麻祐子

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、神島宏子、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華、山野さくら、るい、うみやま、酒井里子、中澤麻祐子

※次回は2026年6月に開催予定。題詠「笑う」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。

 

 

第129回「市川五行歌会」ご案内

日時;2026年3月28日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室E

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「さりげない」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2026年3月20日(金)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

 

第128回「市川五行歌会」

日時;2025年12月20日(土)13:30~16:30 

開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム

題詠「盛・盛り上がる」、自由詠

 

<一席>

キュルキュルと

渡り廊下の

靴底で

すれ違うだけの

淡い初恋           彩葉

 

<二席>

燃える

夕日が

あわてて 落ちてゆく

明日の日の出に

遅れないように      るい

 

フリマで

キュンと

有田の角皿 ゲット

何気ない

日常を盛る         るい

 

恋花火

クライマックスは

闇を裂く

セピアの君に

焦がれる胸で         彩葉

 

<三席>

裸木の

欅の

奥の

空深く

冬が来る        田川宏朗

 

(笑)(笑)(笑)

スタジオ盛り上がるにつれ

一気に

冷めていく

画面のこちら側    佐々木斐都

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

高貴高齢者

と誰かが言った

気高くて賢い

深い情愛

そうよ そうそう     かずみ

 

花が散ったらおしまい?

そんなことないさ

桜もみじは

千秋楽を盛り上げる

グランド・レヴュー   田川宏朗

 

おもっきり

笑うてみたい

女子校の庭で

紺のヒザスカート

フワフワさせて      かずみ

 

老若女子の店内は

こてこてクリームが

ふわっと膨らむ

シャッター切れば

さらなる盛り上がり   山野さくら

 

戦禍の過労で亡くなった祖父

女手一つで四子を育てた

祖母と父との間で交わした

手紙の束から滲み出る

苦労の時代        中澤京華

 

いきなり手取られ

右手の高々指に

ピンクのネールテープ

貼り付けられ

皺指が美しく盛られた    かずみ

 

二歳児と親二人

「よーい どん!」

パパとママは

ぐるぐるしながら

がんばれ がんばれと  山野さくら

 

舞台はニューヨーク

カーネギーホール

盛大な拍手を受ける

推しピアニストの笑顔は

達成感に満ち溢れている 中澤京華

 

<欠席歌>

五島プラネタリウム

東横のれん街

盛り場渋谷の

変遷と再開発に

ついて行けない     酒井里子

 

クルクル

まわって

まあるく

自ら

包まる柴犬      中澤麻祐子

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華、山野さくら、るい、酒井里子、中澤麻祐子

※次回は2025年3月に開催予定。題詠「さりげない」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。

 



 

 

 

第128回「市川五行歌会」ご案内

日時;2025年12月20日(土)13:30~16:30 (13:00過ぎより入室可能)

開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム

  (※ ザ タワーズ イースト3階 出張所を通り抜けた奥の周辺)

題詠「盛、盛り上がる」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2025年12月12日(金)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りしました。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第127回「市川五行歌会」

日時;2025年9月27日(土)13:30~16:30

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』

題詠「反抗・反抗期」、自由詠

 

<一席>

アラジン灯油ストーブの

青い炎が

ゆっくり回り

反抗の娘を

解いてゆく       佐々木斐都

 

<二席>

栞をはさんだ小説

気になるアイツの言葉

全部カバンに入れて

反抗期の

上の空          彩葉

 

世間に抗い

権威に盲従せず

独りモノを言う

そんなうたびとで

ありたい        田川宏朗

 

<三席>

辞書

めくる度

シャラシャラ

喋り出す

48ミクロンの薄い唇   佐々木斐都

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

反抗心は

親譲り

逆らった分だけ

逆らわれる

それが道理       山野さくら

 

政治に事件に災害に

アイツにコイツ

ひとりでムカツク

音のない静かな

老いぼれ反抗期      かずみ

 

遥かチベット

茶葉古道を

馬に

揺られて行く

夢の中          るい

 

「休みたい」

「早く行け」

毎度の葛藤

フェイクブルーの

月曜日          彩葉

 

ありえない と

笑うだろうか

『国際救助隊(サンダーバード)』が

天翔ける

世界は        田川宏朗

 

千日紅って

かわいい花ね

玄関に

吹き込む風を捉えて

母は微笑む      中澤京華

 

うざい

キモイ

見るな

孫達の反抗期

夏休みママはぼっち    るい

 

アルベール・カミュ

『反抗的人間』

不条理や苦難を

乗り越えようとする

精神の進歩を明証   中澤京華

 

髪をカットして判明

なんと大きなアセモ

七十ン年風の

汗疹の親方ができた

イタイヨカユイヨ、オヤカタサ〜ン      

            かずみ

 

テッポウユリ

ノウゼンカズラ

サルスベリも知らずに

バギーの幼子

海風と夢を見る   山野さくら

 

<欠席歌>

ぎゅうっとなる目

ぷるぷるになる毛

お薬あるの知ってるの

いやっいやっ…ムリわん!

だって大好きチーズなの   うみやま

 

陽を背にして

陰に陰へと

向かうのは

何一つこぼさない

明るい選択         うみやま

 

いつもつかう

透明な水筒

何気なく

観察したら

小さな虹が見えた      中澤麻祐子

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華、山野さくら、るい、うみやま、中澤麻祐子

※次回は2025年12月20日(土)に開催予定。題詠「盛・盛り上がる」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。

 

 

第127回「市川五行歌会」ご案内

日時;2025年9月27日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室C

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「反抗・反抗期」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2025年9月19日(金)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

 

第126回「市川五行歌会」

日時;2025年6月21日(土)13:30~16:30 

開催場所;JR市川駅南口直結徒歩2分 市川市|I-linkルーム

題詠「白」、自由詠

 

<一席>

和製デニム

藍のタグつけ

ニューヨーク市場へ

海と

空のいろを抱き      佐々木斐都

 

<二席>

白壁に

身をあずけて

いい女をきどる

雨の日の

美術館          るい

 

子供の頃から

色白と言われ

取り柄も消え失せ

腹黒になり

灰色の肌となる      かずみ

 

<三席>

来るよな来ないよな

羽後のバス

まひる

停留所に

紋白蝶とふたり    佐々木斐都

 

今日は

なぜか

素直になれなかった

初めての

老いた反抗期        るい

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

声なき声に

頷くように

エゴノキの花

風に舞い

大地を白く染める     中澤京華

 

悩み疲れて

ビブリオマンシーを開く

偶然と必然

導いた頁に尋ねる

二分の一の未来について    彩葉

 

おもっきり

笑うてみたい

女子校の庭で

紺のヒザスカート

フワフワさせて       かずみ

 

歩く景色は

変化していく

吹き抜ける

風と一緒に

季節は巡る        中澤京華

 

<欠席歌>

五行歌

集い触れ合い

創作を

楽しみながら

高めゆく          酒井里子

 

年を重ねても

「綺麗でいて」

言われる

美白

目指したい         酒井里子

 

はじまりは

静けさの白

また新しい

色をまとい

ただ歩き出す        うみやま

 

はじめて

抱っこした

赤ちゃん

ベロが

真っ白          中澤麻祐子

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、佐々木斐都、中澤京華、るい、酒井里子、うみやま、中澤麻祐子

※次回は2025年9月27日(土)に開催予定。題詠「反抗期・反抗」、自由詠。

近くなったら、改めてご案内致します。