市川五行歌会

房総文学の発祥の地、市川市で2008年春に発会しました。

第118回「市川五行歌会」ご案内

日時;2023年6月10日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室C

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「扉」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2023年5月31日(水)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第117回市川五行歌会

日時;2023年3月11日(土)13:30~16:30

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室C

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』

題詠「陽」、自由詠

 

<一席>

猫まで亡くし

昼間のワイン

赤い

夕陽が

落ちるまで        佐々木斐都

 

<二席>

春色の五線譜に

風のクレッシェンド

指で踏めば

桜の花びら

響き舞う              彩葉

 

<三席>

妻は体をあづけて

老いた夫は

ネックレスをつける

長い刻(とき)をきざんで

無言の言葉を交わす       るい

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

開店前の

半シャッター

マネキンの

視線かわして

駅ビル抜ける        佐々木斐都

 

春の陽光に

身をまかせ

薄紅を

風に捨てる

秒読みの桜吹雪          彩葉

 

一袋すべて

筋の取り易い

きぬさや

朝の緊張

ほどけてゆく         酒井里子

 

話さない限り

自分にしか

聞こえない

思い巡らす

心の声            中澤京華

 

粉砕骨折と歌友が・・・

自分の両膝に

忘れていた痛み走る

苦しいリハビリに耐えて

どうか どうか と祈る      かずみ

 

ぐんぐん

のびるひろがる

明るい

陽に向かって

進め              うみやま

 

背にいっぱい陽をあつめて

寒風の中

子供達が

ころがるように

おにごっこをする          るい

 

髪を二つ結びにした

まだ幼い娘が

父に抱かれて

にこにこしていた

柔らかな陽だまり        中澤京華

 

『陽のあたる坂道』

石坂洋次郎の小説

石原裕次郎の映画

思春期のわたしは

これが青春だと思っていた      かずみ

 

<投稿者>

彩葉、うみやま、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、中澤京華、るい

※次回は2023年6月10日(土)に開催予定。題詠「扉」、自由詠。

来月以降に改めてご案内致します。

 

 

 

 

第117回「市川五行歌会」ご案内

日時;2023年3月11日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』研修室C

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「陽」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を2023年3月1日(水)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、諸事情で歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第116回市川五行歌会(投稿作品集)

投稿歌;(題詠「現実」)

題詠一首、自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首。

 

<題詠「現実」> 

 

蛸ペチャンコせんべい

バリバリバリ

あれ枚数減ってる

私の好物まで・・・

値上がりの現実が目の前に         かずみ

 

己の

コトバで

周りを動かせ

現実を

書きかえろ               田川宏朗

 

心まで痛めつけた夏

コロナワクチンもした

でも、それだけじゃなかった

帯状疱疹、これが痛いのよ

まさかの現実               るい

 

沖の漁り火

幻想のように浮かび

この

現実を

遠避ける              佐々木斐都

 

ストンと

恋に落ちた

夢は

醒めても

現実を支える             酒井里子

 

刻一刻と

過去となる

現実を乗り越えて

未来への希望が

呼び起こされる            中澤京華

 

<自由詠>

 

正体のない

私の正体

母に似てきた今

良い正体が

現われた                かずみ

 

初冬の

生け垣に

サザンカ紅く

地にも

紅く                  田川宏朗

 

山咲の枯れ枝の下

青々と葉をのばして

ムスカリ

いつもの春の

準備をしている              るい

 

雲間に

機影のくぐもった音

空を

あたたかに

ラッピング              佐々木斐都

 

ライトアップが

流行っているが

深紅の紅葉は

自然光の下で

より輝く                酒井里子

 

房咲水仙

くっきりと

白く一輪

静かに告げる

冬の訪れ                中澤京華

 

うなじの生毛を

低く束ねる頃、

母性の乳臭さは

少女の青臭さに

香る                    彩葉

 

<投稿者>

彩葉、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華、るい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第116回「市川五行歌会」について

今回、歌会については新型コロナウイルス感染拡大傾向かつインフルエンザ同時流行も懸念される昨今なので、開催中止となりました。
尚、投稿作品については12/10頃ブログに掲載予定です。

 

第116回「市川五行歌会」ご案内

日時;2022年12月10日(土)13:30~16:30(13:00〜入室可能)

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』のご案内

題詠「現実」、自由詠

出欠に関わらず、題詠一首自由詠一首の合わせて二首、もしくは題詠か自由詠のどちらか一首を歌会当日の2週間前の2022年11月26日(土)までに右記Contactの「市川五行歌会」事務局宛てメールもしくは葉書にて受付。ご案内については参加メンバー宛お送りします。

※尚、コロナ禍で新規感染者数の増加が予想されてますので、歌会成立の人数に達しない場合など、歌会が中止になった際も投稿作品については掲載予定です。

第115回市川五行歌会

日時;2022年9月10日(土)13:00~17:00

開催場所;市川市男女共同参画センター『ウィズ』

     JR市川駅、京成真間駅から徒歩5分ぐらい

      地図;市川市|市川市男女共同参画センター『ウィズ』

題詠「旅」、自由詠

<一席>

心 自由

頭 自由

手 自由

脚 不自由でも

自由求めて旅する        かずみ

 

<二席>

「好き」が

スパークして

線香花火

小さな小さな

恋の花               彩葉

 

<三席>

近隣公園朝六時半

ラジオ体操第一

高齢の男女ばかり

百人集う

回想の夏休み         酒井里子

 

夢はいつも

旅の途中

朝の食卓で

帰りつく

珈琲の香の中へ        佐々木斐都

 

知らなかった

場所

歩く

ワクワク感

人生の旅の途中で       中澤京華

 

あの

眩しかった時は

いずこに

旅路は

黄昏れて           田川宏朗

 

オレ、関係ねぇや

言えるのか

アベノミクス

うまい汁           田川宏朗

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ Other ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

定宿のある安心

岳峰を望む

乗鞍高原牛留池

ルリイトトンボ

会いに行く           酒井里子

 

鎌倉の

写真の中を

歩いてる

片道切符の

ナビと夏空            彩葉

 

ルーシー・リーの白

ルーシー・リーの青

自分だけの釉薬

いちずに

探し求めて          佐々木斐都

 

この現実(いま)を

傍に置いて

覚えておかなければ

過去も未来も

手離しても           かずみ

 

生まれし時から

旅は始まり

輝きながら

みな誰もが

6を超えていく         うみやま

 

四表に騒擾満ち

静謐(しずか)ならぬ

いまこの季(とき)

他國侵逼難恐るべきを恐れぬは

既に敗者というべきか        一歳

 

今生(こんじょう)の

吾が残余の生(しょう)は

ものみな名告(なの)りうたう

歌枕を巡る

旅であれ              一歳

 

<投稿者>

彩葉、うみやま、かずみ、酒井里子、佐々木斐都、田川宏朗、中澤京華、一歳

※次回は2022年12月10日(土)に開催予定。題詠「現実」、自由詠。

来月以降に改めてご案内致します。

 

*一歳さんの作品は行き違いにより歌会当日に拝受し作品集に収載できなかったため、手書きの投稿作品を掲示させていただきます。